片づけができないのはなぜ?特徴・原因と今日からできる5つのステップ

片づけができないのはなぜ?特徴・原因と今日からできる5つのステップ

休日のたびに片づけを始めるのに、気づけば元どおりになっている方も多いのではないでしょうか。

片づけ本を読んだり、動画を見て収納を工夫したりしても、しばらくすると散らかってしまう。「私はなぜ片づけができないのだろう」「だらしない性格なのでは」と、自分を責めてしまう方も少なくありません。

実は片づけができないのは、やる気や性格の問題ではありません。 多くの場合、家にある物を「持つか・持たないか」を自分で決める基準がないことが原因です。

この記事では、片づけができない人に多い特徴と3つの原因、片づけで得られるメリット、抜け出すための5つのステップまでを、片づけパンダの受講生の事例を交えて紹介します。読み終えるころには、何から手をつければよいかが見えてくるでしょう。

なお、この記事を書いている私、パンダみゆきは、山口県宇部市を拠点に、「片づけパンダ」としてオンラインで全国の方に片づけを教えています。指導歴は12年で、延べ3,000名以上を指導してきました。私が主宰する6ヶ月のオンライン講座「キッチンファースト」には、2020年から累計290名が参加しています。

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目次

片づけができない人に多い特徴と3つの原因

片づけができない人には、家の状態や考え方にいくつか共通する特徴があります。次のような特徴に、心当たりはないでしょうか。

  • 床や机の上に「とりあえず」置いた物が多い
  • 同じような物をいくつも持っている
  • 片づけの方法や情報を次々と試してきた
  • 一度に完璧に片づけようとする
  • 物を前にすると決められず、後回しにしてしまう

当てはまる項目があっても、自分を責める必要はありません。私のもとに相談に来られる方にも、真面目で頑張り屋な方が多くいます。

これらの特徴の背景には、主に3つの原因があります。順番に見ていきましょう。

持つ物を決める「自分の基準」がないから

片づけができない一番の原因は、物を持つか持たないかを決める、自分の基準がないことです。片づけができない状態とは、物の量が多いことではなく、「なぜこの物が家にあるのか」を自分で説明できない物があふれている状態といえます。

「まだ使えるかどうか」で判断すると、壊れていない物はほとんど残ります。その結果、「あってもいいけれど、なくてもいい物」が家の中に積み重なっていきます。

私が大切にしているのは、「捨てる物を探す」のではなく、「いる物を選び抜く」という考え方です。本当に持ちたい物が分かれば、それ以外の物は自然と区別できるようになります。

外にある正解に合わせて片づけているから

2つ目の原因は、本やSNS、他人のやり方など「外にある正解」に合わせて片づけていることです。

断捨離、収納用品、習慣化、プロへの依頼。どの方法も間違いではなく、それで片づく人もいます。ただ、自分の基準がないまま取り入れると、元に戻りやすくなります。下の表は、よく試される4つの方法について、期待できることと元に戻りやすいケースをまとめたものです。

方法 期待できること 元に戻りやすいケース
断捨離で物を減らす 物の量が減り、すぐに見た目がすっきりする 選ぶ基準がないまま減らすと、また物が増えてくる
収納用品をそろえる 物の置き場所が決まり、整って見える 物と向き合わないまま収めると、収まりきらず収納用品自体が増える
片づけを習慣にする 毎日少しずつ散らかりを戻せる 判断を先送りした物が残り、戻す作業が続かなくなる
プロに片づけてもらう 短期間で一気に片づく 自分で決めた経験が残りにくく、他の場所や時間がたった後に再現しにくい

どの方法でも、元に戻りやすいケースに共通するのは「自分で選んだ経験がない」ことです。方法そのものより、自分の基準を持てているかどうかが、片づけが続くかを分けます。

私が以前サポートした女性は、家がきれいに片づいて使いやすくなっても、「ときめかない」と話していました。 その方は本来、華やかな服が好きでしたが、周りの目を気にして目立たない白と黒の服で過ごすようになっていました。人の目に合わせて選んだ服は、本当の自分の好みではなかったのです。

どれだけきれいに整えても、自分の「好き」に合っていない物に囲まれていては、片づいた実感は得られにくいのです。

物にまつわる気持ちを置き去りにしているから

3つ目の原因は、物についている気持ちに目を向けないまま、判断しようとしていることです。

物には「どうやって家に来たか」「好きか嫌いか」「誰にもらったか」といった情報がついています。たとえば、デザインは好きでも重くて使いにくい、夫からもらった物なので手放しにくい、といったことです。

こうした気持ちを無視して「使う・使わない」だけで分けようとすると、迷いが生まれて手が止まります。 片づけパンダでは、自分の感情を無視しないことを、片づけを進めるうえで大切にしています。

なお、片づけられない原因にはいくつかのタイプがあります。どのタイプかが分かると、片づけができない状況から抜け出すためのヒントを得られるでしょう。

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片づけができるようになると得られる4つのメリット

片づけができるようになると、部屋がすっきりするだけではありません。講座の受講生からは、暮らしや考え方の変化を実感する声も多く届いています。

ここでは、片づけで得られる意外なメリットを4つ紹介します。

毎日の家事がラクになり、自分の時間が生まれる

キッチンなど毎日使う場所が片づくと、家事の負担がすぐに軽くなります。物を探したり、よけたりする手間が減るからです。使う物だけが取り出しやすい場所に収まっていれば、ワンアクションで手に取れるようになり、家事の時短にもつながります。浮いた時間を、趣味や学び直しなど自分のために使えるようになるでしょう。

余計な買い物が減り、食材を使い切れるようになる

家にある物を把握できると、同じような物を買い足すことが減っていきます。何かを買う前に「家にあったはず」と立ち止まれるようになり、余計な買い物が自然と減っていきます。食材や調味料も、何がどれだけあるかが分かっていれば使い切りやすくなるでしょう。

片づけ以外のことも、自分で決められるようになる

物との向き合い方が身につくと、物以外の選択でも迷いにくくなります。一つひとつの物について「持つか・持たないか」を自分で決める経験を重ねることで、判断の基準が自分の中に育つからです。オンライン講座を受講して1年ほどたった方からは、「正解をすぐに掴めるようになりました」という言葉もありました。

頭の中がすっきりし、片づけのことを考えなくてよくなる

片づけが終わると、「片づけなきゃ」と気になり続ける状態からも抜け出せます。物の量や置き場所を自分で決められるようになると、散らかるたびに片づけ直す必要がなくなり、部屋だけでなく頭の中もすっきりしていきます。

私が目指しているのも、家をきれいにすることだけでなく、片づけのことを考えなくてよくなる状態です。

片づけができない状態から抜け出す5つのステップ

原因が分かったら、実際に物と向き合っていきましょう。ここで紹介するのは、収納のコツや捨て方ではなく、物との向き合い方の手順です。

片づけパンダの方法論である「パンダメソッド」をもとに、5つのステップを紹介します。

  • ステップ①:キッチンの引き出し1か所だけを選ぶ
  • ステップ②:中の物をすべて出して、持っている量を知る
  • ステップ③:1つずつ「なぜ持っているのか」を自分に問いかける
  • ステップ④:「いる物」を選び抜き、迷う物に白黒をつける
  • ステップ⑤:選んだ物で数日暮らし、使い方に合わせて見直す

なお、パンダメソッドとは、物との対話を通して、本当に必要な物を自分で選べるようになる方法です。詳しく見ていきましょう。

ステップ①:キッチンの引き出し1か所だけを選ぶ

最初は、キッチンの引き出しなど1か所だけを選びます。家全体を一度に片づけようとすると、物の多さに圧倒されて手が止まりやすいためです。

キッチンは毎日使う場所で、道具の目的もはっきりしています。そのため「使う・使わない」の判断がしやすく、片づけの練習に向いています。 小さな範囲を最後まで終わらせることが、次の場所へ進む自信になります。

ステップ②:中の物をすべて出して、持っている量を知る

選んだ場所の物は、いったんすべて出します。収められたままでは、何をどれだけ持っているのかが見えにくいからです。

出してみると、同じような物が複数あったり、存在を忘れていた物が出てきたりすることが少なくありません。今の自分が持っている物の全体を知ることが、選ぶための出発点です。

ステップ③:1つずつ「なぜ持っているのか」を自分に問いかける

出した物は、1つずつ手に取り、「なぜこれを持っているのか」を自分に問いかけます。片づけパンダでは、これを「物との対話」と呼んでいます。物との対話とは、一つひとつの物にまつわる記憶や気持ち、使い方を振り返り、これからも持ちたいかを自分で確かめることです。

問いかけの例は、次のとおりです。

  • どうやって家に来た物か
  • 好きか、嫌いか(色・形・使い心地など)
  • 最後に使ったのはいつか
  • これからの暮らしで使いたいか

答えを急ぐ必要はありません。「好きなフリをして持っていた」「人の目を気にして持っていた」と気づくことも、大切な一歩です。

ステップ④:「いる物」を選び抜き、迷う物に白黒をつける

問いかけを終えたら、これからも持ちたい「いる物」を選び抜きます。ポイントは、手放す物を探すのではなく、残す物を自分で選ぶことです。

迷う物は、「あってもいいけれど、なくてもいい物」であることが多いでしょう。書きにくいペンや切れ味の悪いハサミ、使っていないけれど「あると安心」な物などです。なくても困らないなら持たなくてよいと白黒をつけていくと、判断が少しずつ速くなります。

ステップ⑤:選んだ物で数日暮らし、使い方に合わせて見直す

選んだ物を戻したら、そのまま数日暮らしてみます。実際に使ってみることで、「ここに戻すのは面倒」「残したけれど使わなかった」といった気づきが生まれます。

気づいたら、置き場所や持つ物をもう一度見直しましょう。片づけて、暮らして、気づいて、直す。このくり返しの中で、自分の基準が少しずつ育っていきます。自分で手を動かして決めた経験があるからこそ、元に戻りにくくなるのです。

片づけができない悩みを解消した受講生の事例3つ

片づけができない悩みを抱えていた方は、物との向き合い方を変えることで、どのように変わったのでしょうか。片づけパンダの講座を受講した方の事例を3つ紹介します。

毎週末の片づけから解放された40代保育士の方

40代で保育士として働く方の事例です。毎週末、一日がかりで片づけても、平日になるとすぐに散らかる生活をくり返していました。

キッチンファーストで物との向き合い方を学び、自分で決める力が身についたことで、土曜日に丸一日片づけなくても、家がきれいなまま保てるようになりました。家族と過ごす時間が増え、片づけに追われる日々から解放されたと話しています。

20年間床に物が積み重なっていた50代自営業の方

50代で自営業を営む方の事例です。20年もの間、床に物が積み重なり、探し物に時間を取られる暮らしが続いていました。

講座では、物と向き合う中で生まれた気づきを言葉にしながら進めました。家が片づくにつれて頭の中も整理され、暮らしを回す仕組みもでき、時間とお金にも余裕が生まれました。ずっと支えてくれていた夫への感謝にも気づけたと話しています。

物と向き合い、自分の本音に気づけた50代の方

50代の方の事例です。これからの暮らしを考えながらも、物に振り回され、考えもまとまらない日々を送っていました。

6ヶ月をかけて物を1つずつ見直す中で、常に家族を優先し、自分に許可を出していなかったことに気づいたと話しています。今では、物を見てモヤっとしたときに、すぐ向き合えるようになりました。

なお、受講生の声は、片づけパンダの体験者の声チャンネル(YouTube)にて紹介しています。あわせてご覧ください。

片づけは地球を救う – YouTube

片づけができない人によくある質問

最後に、片づけができないと悩む方からよく寄せられる質問に答えます。

高かった物や「いつか使うかも」と思う物が手放せません。どう判断すればいいですか?

「まだ使えるか」ではなく、「これから活かせるか」で考えるのがおすすめです。家の中で眠っているだけの物は、使える物でも活かされていません。「いつか使うかも」と迷うのは、持つ理由がまだはっきりしていないからです。問いかけで本当の理由が分かれば、持つか持たないかを自分で決めやすくなります。

プロに片づけてもらっても、すぐ元に戻るのはなぜですか?

片づけてもらった場所は整っても、自分で物を選んだ経験が残りにくいためです。プロに頼めば短時間で一気に片づきますが、キッチンファーストの受講生からも、片づけてもらった場所以外は自分ではできなかったという声がありました。

すぐに部屋を整えたいのか、自分で片づけられるようになりたいのか、目的に合わせて選ぶと安心です。

家族が協力してくれなくても、片づけはできますか?

自分の物から始めれば、片づけは進められます。家族の物を持つかどうかは本人にしか決められないため、まずは自分の物と家族の物の線引きをしましょう。自分の持ち物が整うと、家族の物にもイライラしにくくなります。

家族の領域がすべて片づいていなくても、自分の場所が整っていれば、気持ちは十分に軽くなるものです。

片づけができないと悩むなら、物との向き合い方から変えよう

片づけができないのは、やる気や性格の問題ではなく、持つ物を自分で決める基準がないことが主な原因です。外にある正解に合わせるのではなく、物にまつわる気持ちにも目を向けながら、1か所ずつ「いる物」を選び抜いていくことが、片づけを終わらせるヒントになります。

何度も片づけに挑戦してきた方ほど、「また続かなかったらどうしよう」と不安になるかもしれません。しかし、これまでうまくいかなかったのは、方法が自分に合っていなかっただけです。必要なのは新しい収納術ではなく、物との向き合い方を変えることです。

私は、指導歴12年・延べ3,000名以上の指導経験をもとに、捨て方や収納術ではなく、自分で決められるようになるための考え方を教えています。6ヶ月のオンライン講座「キッチンファースト」には、2020年から累計290名が参加し、何度も片づけに挫折してきた方が片づけを終わらせています。

何をやっても片づけが終わらなかった方は、まずは15の質問に答える無料の「片づけ度チェック」で、今の片づけの現在地と次の一歩を確かめてみてください。

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