こんにちは。パンダです。片づけを教えて12年になります。
片づけは「生き方」そのものであり、何を持つかは、あなたが「どう生きるか」を決めていくことです。
ときめき迷子たち
「ときめく物だけを残しましょう」
片づけの世界では、すっかり有名になった考え方ですよね。
パンダはこれ、究極の片づけだと思っています。
だって、自分が心から好きな物だけを選んで暮らせたら、
最高じゃないですか?
実際、好きな物ばかりなら、
多少物が多くても意外と気にならないものです。
ところが。
12年間、片づけに携わってきて、私はあることに気づきました。
それは
「ときめきが分からない人がたくさんいる」
ということです。
私はそんな状態を、勝手に「ときめき迷子」と呼んでいます。
「好き」に蓋をして生きてきた
「これは好きですか?」
と聞くと、
「うーん……」と
止まってしまう。
「どんな服が好きですか?」
「どんな部屋にしたいですか?」
と聞いても、
「分からないんです」となる。
誰かの許可が必要なわけでもないのに、不思議だと思いませんか?
好きにすればいいだけなのに、その「好き」が分からない。
でも、その気持ち、パンダもとってもよく分かります。
結婚して
子どもが生まれて
仕事が変わって
妻として、母として
その時々の環境に、自分を合わせて生きてきた。
「私はどうしたい?」より
「母親なんだから」
「この年齢なんだから」
「人からどう見られるか」
そんなことを優先しているうちに、少しずつ、
自分が何を好きだったのかが分からなくなってしまうことがあります。
どんなに片づけてもスッキリしない
忘れられないお客さまがいます。
とてもすっとした、きれいな女性でした。
でも、いつも着ている服は地味なものばかり。
ところが、クローゼットを開けてみると、赤いバッグのような、パッと目を引く物も持っていらっしゃるんです。
一緒に片づけて、クローゼットはとても使いやすくなりました。
見た目もきれいになりました。
すると、その方がおっしゃったんです。
「パンダちゃん、きれいになって、すごく良くなったけど……ときめかない」
話を聞いていくと、その方には理由がありました。
田舎で暮らしていて、未亡人になってから少しきれいな格好をすると、周囲からいろいろなことを言われた経験があったそうです。
だから、目立たないように。
地味に・・・。地味に・・・。
つまり、
クローゼットは片づいたけれど、その中に「自分」がいなかったんです。
そのくらい、「ときめき」と「スッキリ」は密接な関係なんだということを、痛感した出来事でした。
自分に平気で嘘をつく
「じゃあ、ときめく物を選べばいいんですね」
と言われても、それだけでは解決しないことがあります。
なぜなら私たちは、
自分でも気づかないうちに、
自分に嘘をつくからです。
「これ、好きですか?」
「はい、好きです」
「ときめきますか?」
「はい、ときめきます」
本人がそう言っているのだから、それを残せばいい。
一見、そう思いますよね。
でも、その言葉の裏には
・高かったから
・まだ着られるから
・人から似合うと言われたから
・この歳なら、このくらいの服を着た方がいいから
の方が先に浮かんでいたりします。
実は、頭で考えていることと、実際に感じていることは違うことがほとんどです。
片づけても元に戻る
たくさん物を捨てたのに
物も綺麗に納めたのに
いつまで経っても片づけが終わった気がしない。
その原因が、正にこれです。
物を選ぶたびに、
・普通はどうする?
・まだ使えるしなあ
・高かったしなあ
・もったいなくて・・
と、一般的な理由が先にでてきて、自分が置いてけぼりなんです。
片づけのたびに誰かの正解を借りてくれば、一時的にはきれいになります。
でも、自分の正解は決まっていません。
だから、あっという間に、散らかって感じます。
だって、一回も片づいてなかったんだから。
自分軸で選ぶ
パンダがいつもお伝えしてるのは、
捨てる物を探すことではなく、
いる物を選び抜くこと。
一つずつの物を手に取って、
・これは私にいる?
・私はこれを使う?
・私はこれが好き?
・これを持ち続けることに違和感は?
そうやって自分に聞いていく。
もちろん、現実の暮らしは「好き」だけでは成り立ちません。
書類にときめく人は少ないでしょう。
逆に、特に好きじゃないお鍋でも、
「これがないと毎日の味噌汁が作れない」
なら、それは今の自分に必要な物です。
大切なのは、
「好きだけで暮らす」ことではなく、
自分がどう感じて、
なぜそれを持つのかを自分で分かっていること。
妥協したっていいんです。
私だって打算で暮らしています(笑)。
「もっと似合う服があると思うけど、今はこれでいい」
と、自分で分かって選んでいるのと、
何となく周りに合わせて、
「まあ、これでいいか」
と選んでいるのでは、同じ物を持っていても全然違います。
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片づけパンダ/パンダみゆき
山口県宇部市を拠点に、オンラインで全国の方に片づけを教える片づけライフコーチ。指導歴12年、のべ3,000名以上。2020年からオンラインの片づけコミュニティ「キッチンファースト」を主宰しています。教えているのは、収納術でも根性論でもなく、片づけに困らなくなるための「考え方」そのもの。人生から『片づけの悩みそのものが消えていく』——そこを目指しています。


