何年やっても片づけが終わらないのはなぜ?|「片づけの常識」を手放すアンラーニング

片づけコラム「何年やっても片づけが終わらないのはなぜ?|「片づけの常識」を手放すアンラーニング」

こんにちは、パンダです。片づけを教えて12年になります。

「片づけって誰でもできるようになる」と聞いたら、どう思いますか?

パンダのところに相談に来る人たちは、片づけの悩みを抱えて10年超えの人が殆ど。長い人だと、生まれてこの方、50年、一度も片づいたことがないという人も。

また、ある人は、結婚して30年。来る日も来る日も、片づけのことばかりを考え、本を読み漁り、セミナーに通い、資格を取り、更には、有名なプロの人に相談までした。にも関わらず、片づけが終わらなかった人も。

そんな人たちが、片づけられるようになったポイントはたった一つだけなんです。今日は、そのことについて書こうと思います。

目次

こんまりブームの裏側

この仕事を始めてまもない頃、1人の女性から依頼を受けました。当時は、空前の「こんまりブーム」で、片づけに行く家には必ずと言っていいほど、「人生がときめく片づけの魔法」の本がありました。

そして、多くの人が「ときめき」に挫折していました。もちろん、私を呼んでくださった方達がそうで、成功した人からはお呼びはかかっていません。

その女性は、私より年上で、背は、私よりは少し低かったけど、すらっとした綺麗な方でした。ご主人をなくされ、ご自身でご商売をされていて、私も商売について、色んなことを教えてもらいました。

キッチン、洗面所、玄関、事務所のデスクまで、ありとあらゆるところを片づけました。そして、クローゼットの片づけが終わった時、彼女が言いました。

「パンダちゃん、とっても綺麗になって、見やすいし使いやすそうだけど、ときめかない」

その片づけをきっかけに、彼女は、その家を引き払って、地元にマンションを買って引っ越されました。(お引っ越しも手伝わせていただきました)

後で、分かったことですが、田舎で商売をしていた彼女は、どうしても男性が多い会合に出る機会がありました。未亡人だった彼女は、ちょっと綺麗な格好をしていくと、あることないこと勝手に言われたそうです。それで、とにかく目立たない、白と黒(パンダカラー)で過ごすようになったとか。本来は華やかな服が好きな人だったんです。綺麗に片づいてても“ときめかない”のは、その服が“本当の自分”じゃなかったから、ってことなんですよね。

手段が目的になる

パンダに依頼が来る前、彼女は本を買って自分で片づけようとしていました。パンダのところに相談に来る人たちの多くも、もちろんそうです。その時に、手にしたのが「ときめき片づけ」でした。

この本は、たくさんの片づけに悩める人たちに、大きな気づきを与えたと思います。当時、すでに「断捨離」という言葉は、みんな口癖のように使っていて、「捨てなきゃ」「物を減らさなきゃ」とは思いつつ、「捨てられない」に苦しんでいたからです。

ときめかない物を捨てればいいんだ!

と一度はなったものの、「ときめき」をすでに忘れていて、捨てられない。それより先に「もったいない」「まだ使える」が頭をよぎる。

そして、残った物たちを、どうにか綺麗に「仕舞い込む」ための『収納グッズ』や『収納ワザ』の情報を集めに走る。SNSはどんどん発達し、情報が取りやすくなってからは、さらにそこに拍車がかかりました。

そして、世の中で「片づけ」は、いつしか

・断捨離して
・綺麗に並べる

物となり、無印良品のファイルボックスを、意味も無く並べ、外見だけが綺麗な収納を、猫も杓子もが真似するようになったんですよね…(あっ、ちょっと嫌味っぽかったですね)

でもこれ、別に、大正解でもなければ、間違いでもないんですよね。

だって、断捨離して、要るものだけになって、それが綺麗に収まってたら、片づいてるみたいには見えるじゃないですか・・・。

ただ、それを片づけと呼ぶなら、それが片づいた状態だと言うなら——

どうして、パンダのところに相談に来た人たちは、何十年も試行錯誤しながら、悩み続けていたんでしょう?そして、どうしてパンダのところで、「片づけを終わらせる」ことができたんでしょう?

答えは簡単です。

・断捨離をやめて、持ちたい物をもったから
・綺麗に収めるのをやめて、暮らしやすくしたから

これだけ聞くと、捨てなくていいんだ!と勘違いする人がいますが、そうではありません。

本当に「持ちたい物」を選べるようになっただけです。これが、いわゆる『ときめき』ってやつですかね。もちろん、世の中『ときめき』だけでは、社会生活送れないので、他の判断基準も存在はしますけど。

アンラーニングの重要さ

私たちは、何かを成し遂げたい時に、新しい情報や知識を入れて、「正解」を導き出そうとします。片づけがうまくいかない一番の原因はここにあります。

パンダは2020年から、YCSというビジネスコミュニティに入っていて、そこでパンダが何をしているかを、何度もきかれ紹介してきました。

「物の片づけを通して、思考や感情の整理をしてるんです」

でも、これがなかなか伝わらない。(一部、何も言わずとも、「パンダちゃんやってるの片づけじゃないよね」などと、言ってくださる方もいます)

「やっぱり、片づけって捨てることからですよね?」
「うち、そんなに散らかってはないんだけど・・・」

いやいや、パンダはそんな話はしとらんのんじゃい。
片づけは絶対に終わるんですよ。なぜなら、あなたが、自分の持ちたい物を選べて、自分の行動を分析して、本来の自分で決断できるようになれば、それが今のあなたの答えですから。

人間とは厄介な物で、一度学んだことを手放さない。

・1日1個捨てたら物が減る
・物が減れば片づく
・物が出てないうちはまだ平気

本当に平気?本当にスッキリしてる?
世の中には、あなたの知らない「スッキリ」が存在するのよ。

パンダのところに来て、片づけを終わらせることに成功した人たちは、これまでに身につけてきた「片づけの常識」を、何度も打ち破り、一生懸命着ていた重い鎧を脱いで、本来の自分に戻っただけなんです。

あなたにも、必ずあなたの「片づけの正解」があります。
そこに辿り着ければ、片づけは必ず終わります。

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片づけパンダ/パンダみゆき

山口県宇部市を拠点に、オンラインで全国の方に片づけを教える片づけライフコーチ。指導歴12年、のべ3,000名以上。2020年からオンラインの片づけコミュニティ「キッチンファースト」を主宰しています。教えているのは、収納術でも根性論でもなく、片づけに困らなくなるための「考え方」そのもの。人生から『片づけの悩みそのものが消えていく』——そこを目指しています。

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